結果を求めるにあたって、道具の存在感は強いです。商材としてやスポンサーとしての契約で提供を受けたこともありますが、やはり多様な中からこだわりのある道具を使いたいものです。
人生の3分の1を過ごすベッド、などと言われていますが、エンジニアやゲーマーからすれば、それ以上にキーボードは多用します。そんなこだわるには安すぎる「今もっともゲーマーが注視している」2種を使用し、現在GX1を使用していますのでその情報共有です。
来歴
客先での使用や検証用途とは別で、個人ではHHKBを6台ほど、Wooting60HEと使用してきました。今回GX1の方向キー付きは初代ボンダイブルーiMac以来になります。
HHKBはUS配列ですが全ての機種を使用してきました。最近ではPFU自体がリコーに買い取られてしまいましたが、BTを採用した時期には2.4Ghzを採用してくれないかなと思いながらHybridモデルでも有線で使用し、東プレもハブを搭載したりテンキーレスファンクション付きモデルが出れば欲しいのにと思いながら結局HHKBを使用していました。
打鍵効率と省スペースを考えるとHHKBの一択でしたが、Wooting社からテンキーレスのモデルが出たことで半年ほどトライアル感覚で使用していましたが、静電容量無接点方式の打鍵感が忘れられず東プレのGX1モデルを試すこととなりました。
なぜテンキーレスなのか
単純に、省スペースと、MacBook(ノートPC)を使用しているのでデスクトップで使用する際もキー配置上同様にすると効率が良いからです。
また、集中して作業する際は脇をしめて作業することが多いのですが、テンキーがつくとマウスまでの腕の振り幅が大きいのと脇が甘くなり集中が途切れます。このゼロコンマの動きがコードを書いたり、マルチタスクを行う際の生産性の低下になります。
ラピッドトリガーやAPC変更機能は必要か
結論は、一般用途では不要です。キーストロークについては、別売りのスペーサーを挟めばよいですし、キー荷重も好みのものを選択すれば、コードを書く際も、ゲームをする際もほとんど関係ありません。
ゲーマーからすれば特定のタイトルでストッピングやストレイフなどのキャラクター移動に影響しますが、一般用途では重視されません。リアルフォースの打鍵感が欲しければGX1ではなくても良いのです。
Wootingとの違い
微妙な配列の違いやキーの有り無し以外の点で大きな点は、60%キーボードか、テンキーレスかの違いと静音性です。
ハードのカスタマイズはWootingについては極限まで可能で、スプリングも変更でき、日本語配列にしようと思えばサードパーティ製のキートップを用意すればよいし、ケースも変えられます。GX1はそこまで変えられませんが、標準で日本語配列とキー荷重が選択できます。
キー配列はどちらもキートップ引き抜きとソフトウェアで変更できるので、ESC・CTRL・Fn・OSキーなどは変更しています。またMacやWindowsを切り替えて使用してもオンボードメモリなので、設定も記録されていて煩わしさはありません。
現在個別のラピッドトリガーの設定はGX1のみですが、Wootingもソフトウェアアップデートで対応されると予想できるので大きな違いはハードのみとなります。
他のRealforceとの違い
リアルフォースについては、様々なモデルで微妙な違いで商品が出ているので、好きなものを選べばよいと思います。公式サイトではフィルターで絞込にかければ自身の好きな製品が見つかります。
発光についてはGX1モデルのみになるので、ノートPCで慣れている方や夜間暗い中で打鍵される方などはGX1が選択肢になるかと思います。
GX1の不満点
購入前懸念していたよりもABS素材も悪くないです
・キーキャップ(ゲーミング用途でつくられているので視認性が悪い)
・やはり方向キー部分が邪魔に感じる
何を選べばよいか
メーカー付属の2千円のキーボードを使っている方からすれば、予算次第です。どちらも実勢3万円以上しますので、用途によりますが十分選択肢になります。予算が少ない方はよりお求めやすいDrunkDeer A75も選択肢に入れてみてください。