OutlookなどでWindowsやMacを問わず、メールを送ったところ何が書いてあるかわからない英文でメールが返ってくることがあるかと思います。
今回は「554 5.0.0 Service unavailable」の場合ですが、実際に相手にメールが届いていません。何故届かないのか、原因と解決をお伝えします。
症状:届いたメール
英文でメールが届くので何が起きたのわからずウイルスメールなのではとびっくりされる方もいらっしゃいますが、先方に届いていません、というお知らせメールになります。
タイトルは一般的に
Subject: Returned mail: see transcript for details
であることが多いです。
送信者は
From: Mail Delivery Subsystem <MAILER-DAEMON>
などになります。
メールの内容によっては、何故ブロックされたのか送信先のメールサーバがメールの本文に詳細を書いて(自動で)送ってきてくれている場合がありますので、IT担当はそちらを確認し原因等を探ります。
原因
554 5.0.0 Service unavailableの場合、ほとんどは送る元のサーバが送り先のサーバにブロックされていることが原因です。
送る元(自分)から送り先(相手)にメールを送る過程でサーバーを介して相手のPCやスマホにメールが届いています。その中で相手のメールサーバが自分のメールサーバーのIPアドレスやホスト名を拒否している場合に起こります。
オリジナルのメッセージに low SenderBase Reputation Score などの文言が含まれている場合は、ほぼ100%相手方が使用しているメールサーバのブラックリストに入っています。
例
例えばPCのOutlookから会社のメールアドレスで相手の会社のメールアドレス宛にメールを送って相手がiPhoneのメールを使用してメールを開こうとすると、おおまかに下記のような順序で届きます。
- 自分のPCのOutlookでメールを送信する
- 会社のメールサーバーに接続され、相手の会社のメールサーバーを探しデータが送信される
- 相手のメールサーバーにメールが届く
- 相手のiPhoneのメールアプリがメールサーバからデータを受信してメールを読む
今回の場合は3の相手の会社のメールサーバーがメールを拒否しているので、相手に届きませんでしたというメールが英文で届いています。
解決方法
- 相手方にIPやドメインをホワイトリストに追加してもらう
- メールサーバ(IPアドレス)を変更する
- 別のメールアドレスを一時的に使用する
のどれかのパターンになってくるかと思います。
現実的には他のメールアドレスを一時的に使用して送るのが無難です。同時にIT担当者に連絡してみてください。
長期的には会社で使用しているサーバがブロックされるようではあまりよくないので、メールサーバを変更することが必要になってきます。
今回のケースではレンタルサーバーの契約が、共用サーバーの場合やサーバーがスパムメールの踏み台にされてしまってそれが継続されている場合などにブロックされることが多いです。
特殊な例ですが複数の社員が相手の取引先と連絡を取り合っている場合などは相手のIT管理者等にメールサーバのホワイトリストに追加してもらうのが良いでしょう。