1、2年ほど前から話題のINNOCN製のモニタですが、主力製品は下記のようなものになります。
27M2V(27インチ)
4K、HDR1000、160Hz、P3 99%、1152ゾーン分割ミニLED、KVM、USBPD(90W)
という驚異のスペックの上に12万前後という驚愕の価格で販売されています。これがコスパが良いと映像関係やゲーム関係で重宝されています。
結論から言えば、動画やグラフィックスを綺麗に見るというこの機能は十分活かせます。
モリモリ機能があってこの値段はやはりコスパが高く、私も多用途でのメインモニターとして使用しています。
ただし、付随機能を生かすことができません。HDRをオンにすると、オート調光機能や輝度その他の機能が使用できなくなります。この機能の切り替えがモニタ側のOSDで手動での変更が必要になります。
機能としてはどちらもあるのですが、映像向けに特化するか、ゲーム(競技シーン)向けに設定するかになります。
例えばゲーマー向けではPS5などコンシューマ機を使用しているユーザが映像を綺麗みたいというニーズは満たせますが、PCなどの競技用途のゲームシーンで使用したいとなると、4Kが必要か、sRGB100%必要か、KVMやPDは必要か、160Hzで十分か、1msで足りるのかなどを考えるとこのモニタの選択肢はなくなります。
利便性を考えると、映像特化か機能特化かどちらかの用途で使用することになりそうです。
ではHDR1000のニーズを満たすのであれば、ここまでのスペック(1152ゾーン分割)が必要かというとそうではなくなります。こちらは台湾のメーカーの液晶を採用してモニタとして販売されていますが、色の再現性はよく画質で言うと素晴らしいですが、HDRを比べて見るようなユーザはHDR1000の良さはわかりますが、HDR1000で良いのなら1152ゾーン分割の必要はありません。
慣れの問題やメーカーやモデルによりますが、人によっては144hzか240hzかの差程度に感じるかもしれません。
上記のことから27M2V-D(27M2V Lite)が発売された経緯があるかと思います。コストを削減して、ニーズに対しては変わらない性能で販売できた方がユーザやメーカーにとってメリットがあるはずです。
M1王者風に言うと、27M2V(32M2V)は、あくまで複数の用途で使用するために、足りぬことがない機能モリモリで安い価格で買える煩悩の塊のようなモニターであると感じています。
ちなみに32インチと27インチの違いは主にサイズですが、スペック上は同じように見えて32インチの方がインチあたりの価格が安そうですが、27インチの方が性能が高くコスパは高いためおすすめです。また個人的には新しい黒モデルよりもシルバーの方がmacや周辺機器と色の相性が良いです。
27インチ Amazon: INNOCN 27インチ 4K ミニLEDモニター 3840×2160 UHD FreeSync Premium 自動輝度調節 左右回転 HDMI 144Hz/DP 160Hz リフレッシュレート USB-C接続
サムネイルで使用している検証中の4K映像:https://www.youtube.com/watch?v=njX2bu-_Vw4