無線LANルータの選び方

無線LANルータの選び方

無線LAN=Wi-Fi

無線で通信を行う規格のことをWi-Fi、または無線LANといいます。使用する場面としては、固定回線(光回線)をケーブルで接続せず(コードレス)に、スマホやノートパソコンでインターネットなどを利用します。また、同時にワイヤレス接続されているプリンタやスピーカーなども活用できます。

近年では4G(LTE)、5Gなどをスマホで利用されている方がほとんどですので、高速通信を無線で行うことについては身近に感じられると思います。

ルータ

無線でLAN(ネットワーク)接続を行える機器のことを無線LANルータといいます。プロバイダとインターネット接続ができる契約をされていれば、あとは無線LANルータを用意することで、無線でインターネットに接続できます。

Wi-Fiの速度と範囲

2.4GHz帯と5GHz帯の電波を利用して通信を行います。

5GHz帯は通信速度は早いですが、壁などの障害物に弱く、単体では3階建てや大きなオフィスなどでは電波が届きにくくなることがあります。

2.4GHz帯では対応機器が多く障害物には強いですが、電波が干渉しやすいデメリットがあります。

ルータ複数台の利用

無線LANルータを単体ではなく、複数台使用しネットワークを組むことができます。これをメッシュWi-Fiなどと呼びます。部屋が複数ある建物などではメッシュネットワークを組むことで、どこにいても電波が近く、接続しやすく、速いネットワークが構築できます。

セキュリティ(暗号化通信方式)

もしあなたが、既に無線LANルータを利用していて、パスワードを入力する際、接続にWEPWPAを利用している場合は直ちに使用を辞めてください。これらの方式は既に古い技術を使用したもので、通信している内容を盗み取られたり、そのネットワークに侵入することが誰でも可能になっています。

つい最近まで最新とされていたWPA2も先日、脆弱性が発見されクラック(侵入)可能になりました。

これから設定する場合は、最新のWPA3(2020年3月現在)を設定します。

接続(認証)方式

無線LANの規格として、IEEE 802.11 a/b/g/n(Wi-Fi4)/ac(Wi-Fi5)/ax(Wi-Fi6)などがあります。一般的に、新しく発表された技術ほど速く、遠くまで届きます。

また、アンテナが一般的に多くついているほど、最大接続数は増え、速度も早くなります。

簡単接続機能

WPSやAOSS(バッファロー)、らくらく無線スタート(NEC)など、パスワードを入力しなくてもボタン一つで接続できるよう機能がついたものがあります。

非対応機器

旧機器は必然的に最新の接続方式には対応していないため、ゲーム機や古いノートパソコンなどは新しいルータに交換すると対応していないケースがあります。

おすすめの機器

購入要件として気にするものが、下記の要素が安定しているかになります。

  1. 速度
  2. 接続数
  3. 距離

すべてはアンテナ数や搭載技術、排熱機能、サイズなどの組み合わせで変わってきます。評判の良し悪しは、価格帯がその安定度と比例しているかになります。

ブランドとしては、バッファローのAirStationやNECのAtermなどが有名です。海外ではネットギアの製品がメジャーになっています。

家庭で使用する場合は、評判の良し悪しと、新品の場合は7,000〜12,000円クラスのものをおすすめしています。

CATV回線や光回線でも低速であれば高価なものを使用することもないですが、部屋数が多かったり、機器を置く場所が限られる場合などはメッシュネットワークの構築などを考えた方が良い場合もあります。

公衆無線LAN

公衆無線LANはコンビニや駅などで、開放されている誰でも接続できる無線LANです。フリースポット、ホットスポットとも呼ばれ、いわゆるギガを使用しなくとも済みますがセキュリティに問題があるケースがありますので、一定の理解のもと使用してください。